― 臆病だった私が「好き」を仕事にできた理由 ―
はじめまして。
イラストレーターのマトイと申します。
《マトイのイラストBlog》にお越しいただき、ありがとうございます。
このページでは、
「どうして“絵を仕事にしよう”と思ったのか?」
「子育てや働き方に悩む中で、どうやって今の道を選んだのか?」
そんな私自身のストーリーを通して、
好きなことを仕事にするまでの葛藤や決断、
そして現在の活動に込めている想いをお話しさせていただきます。
活動内容
現在は、
- 似顔絵イラストの作成
- 似顔絵をもとにしたオリジナルグッズ制作
- イラストグッズの販売
- 企業様からのご依頼
を中心に活動しています。
また最近では、
ショップカード・商品パッケージ・ロゴなどのデザインにも携わらせていただくようになりました。
マトイについて
30代、もうすぐ2歳になる娘を育てる母でもあります。
小さな頃から絵や工作が大好きで、よく壁やノートに落書きをしては怒られるような子どもでした。

でも、ただ“好きなだけ”。
自分より上手な人はたくさんいるし、
「絵を仕事にするなんて、特別な人の話だよね」と思っていました。
むしろ、好きな絵を仕事にしたら嫌いになってしまうかもしれない——。
そんな不安もあって、「イラストを仕事にしたい」という気持ちにはフタをしていました。
社会人として働きながら芽生えた“違和感”
最初に就職したのはインテリアショップ。
家具や雑貨、飾られた絵や空間が好きで、毎日刺激にあふれていました。

でも現実は、体力勝負で不規則な働き方。
結婚をきっかけに、
「このままでいいのかな?」
と将来の働き方に疑問を感じ始めました。
転職、そして“絵”との再会
カレンダー通りの休日がある会社に転職。
するとある日、上司から声をかけられました。
「ねぇ、ここに貼るイラスト描いてくれない?」
びっくりしつつ、断れず描いた一枚のイラスト。
「いいじゃん!これ、使おうよ!」
…まさかの採用でした。
「えっ、こんな絵でも喜んでもらえるの?」
その時の驚きと嬉しさは、今でも忘れられません。
この経験が、こっそりSNSでイラストを投稿し始めるきっかけになりました。
小さな命と、現実の壁

そんな中、新しい命を授かりました。
出産後3ヶ月で職場復帰。
小さな会社だったこともあり、「迷惑をかけたくない」という気持ちが強く、
本当の気持ちよりも“会社にとってどうか”を優先して判断するようになっていました。
気づけば、自分の人生なのに、自分らしい選択ができていなかったのかもしれません。
時短勤務で働き始めたものの、保育料とのバランスでまさかの赤字に。
「こんなに頑張って働いてるのに、家計はマイナス…?」

時間もお金も足りなくて、このままでは何も残らない——
そんな焦りに包まれていました。
「在宅で働く」という選択肢
家族の協力を得て、時短から勤務時間を延ばして働くことに。
でも、生活はよくなるどころか心身の負担が増える一方。
朝はバタバタ、帰宅は娘が寝た後。
娘が初めてしゃべった言葉は「パパ」でした。
もちろんパパが大好きなのはうれしいこと。
でも、毎日一緒に過ごしているのに「ママ」ではなかったことに、
ふとした切なさがこみ上げてきたのを覚えています。
そんなある日目にした「在宅ワーク」の広告。
「もっと子どもと一緒にいられる働き方があるかもしれない」
そう思い、少しだけ会社で触れていたデザインのスキルを本格的に学び直すことにしました。

運命のような出会い
そんな時に、SNS経由で届いた1通のDM。

送り主は、同じママでフリーランスのデザイナーAさんでした。
同じ母親という立場で親身に話を聞いてくださり、
「会社に頼らなくても、自分らしく働ける道があるよ」
と教えてくれました。
その後、Aさんの紹介でAさんの師匠Bさんともお会いできることに。
最初は「怪しい勧誘だったら…」と不安もありましたが、
お二人とも親身に私の話を聞いて下さり、熱意ある言葉に心を動かされました。
「決断とは“正しい道を選ぶこと”じゃない。
“選んだ道を正しい道にしていくこと”なんだよ」
この言葉が、私の背中を強く押してくれました。
イラストレーターとしての一歩
「私も、もっと自由に子どもと過ごせる働き方がしたい」
そう決意し、Aさんのもとでビジネスを学ぶことに。
自分らしさを探る中で見えてきたのは——
やっぱり「イラスト」でした。
・誰に届けたいのか
・どんな世界観を大切にしたいのか
・どう発信すれば伝わるのか
・安定してオーダーをとり続けるには
趣味だったイラストを“仕事”に変えるために、学びと行動を重ねました。

そして1か月たたずで初めてのご依頼をいただき、
4ヶ月目には売上6桁を達成!
いま、そしてこれから
お客様に「ありがとう」と言っていただけたあの日の気持ち。
「わたし、イラストレーターになれたんだ」
その実感は、今でも私の原動力です。
もちろん、今も学びは続いています。
でも、“自分の手で未来をつくっていく”日々に、大きなやりがいを感じています。
そして今、次の目標に向けて動いています。
それは、自分のギャラリーを持つこと。
都内にギャラリー用の物件を購入し、現在リノベーション中です。

お世話になった作家さんたちの作品の発表の場、
好きなものをぎゅっと詰め込んだ空間をつくるのが目的です。
最後に、あなたへ
「今の働き方で、本当にいいのかな?」
「やりたいことを、ずっと後回しにしていない?」
そんなふうに感じている方がいたら、伝えたいことがあります。
できるかどうかじゃなく、“やりたいかどうか”。
私は、ずっと絵に自信があったわけではありません。
むしろ、避けてきた存在でした。
でも、子育てや働き方に悩んだ末にたどり着いたのは、
やっぱり「絵を描くこと」でした。
あなたの心の中にも、
小さくても確かに灯っている“スキ”があるはずです。
その気持ちを、どうか大切にしてください。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
これからもこのブログと公式LINEで、
イラストや働き方について発信していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
マトイ